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イヤイヤ期を楽しんで過ごすポイント!

子どものイヤイヤ期とは

子どものイヤイヤ期とは、母親や父親が何を言っても「イヤイヤ!」と言うことを聞かなくなる時期のことを指します。
これは一般的に2歳から3歳頃にかけて、ほとんどの子どもに起こります。例えば、お風呂に入るのを嫌がったり、ご飯を食べなかったり、洋服を着替えなかったり。今までできていたことでも突然「イヤ」と主張し続けて、親が頭を抱えることが多いでしょう。
イヤイヤ期の子どもは、自分の意見や感情を伝えようとしているだけなので、必要以上に叱ったり怒ったりすると、子どもが萎縮してしまうことも。本当に必要なときに親の意見に耳を傾けなくなってしまうことがありますので、イヤイヤ期の子どもにとことん付き合って、穏やかに理解しようとする姿勢と根気が必要です。

イヤイヤ期はいつまで続く?

イヤイヤ期は、早い子だと1歳過ぎから始まり、長い場合は4歳ごろまで続きます。大抵は2歳~3歳の間に落ち着いてくるので、一時のことです。この年齢は自我が芽生える時期でもあるため「自分でやりたい!」「自分で決めたい!」という気持ちが強くなります。

イヤイヤ期の子どもの行動とは?

靴を自分で履きたがったり、自分で食べたいものを選びたがったりしますが、思い通りにならないと大泣きしたり、暴れたりしてしまうことも。それなのに、自分でやらせてあげてもできないイライラで泣いたり怒ったりすることもあります。
やりたいだけでなく、自分で靴を履くことを拒否してお母さんに履かせてほしいと言ったり、自分で食べるずにお母さんに口に入れてもらいたがったりすることもあります。このような状況では、子どもに自分でやらせようとしたり、説明したりしてもなかなかうまくいかないことが多いでしょう。

できるだけ、子どもが自分でやりたいと言ったらさせてあげたり、子どもができるように選択肢を与えたりすることが効果的です。また、子どもが感情を出したときには、きちんと向き合って話を聞くことで、物事を理解する手助けになります。自分の意見をはっきりと表現することがまだ発達段階であることも理解しておきましょう。
魔のイヤイヤ期と呼ばれる期間ですが、子どもの成長にとても必要な時期なので、親が子どもを支えながら、子どもの自己表現を尊重することが大切です。

イヤイヤ期は成長にとても大切な期間

興味関心が広がることで、「自分はこれがいい」という判断ができていきます。子どもの好みに合わせて、遊びや食事を工夫することで無理強いをせずに、子どもとのコミュニケーションを深めることができるでしょう。子どもの成長に合わせて、コミュニケーションの方法を工夫し、子どもの自己表現を促すことが大切です。
最も重要なのは、子どもに対する愛情を常に見せること。また子どものことを理解しようとすることです。子どものイヤイヤ期には、辛抱強く対応しつつ、ときには割り切って諦めが必要な場合も出てくるでしょう。

イヤイヤ期の発達を促すためには、親はどういった対応が必要?

子どもに自分でできることを少しずつ増やすようにサポートして、自己決定能力を育むことが大切です。
例えば、洋服選びやおもちゃの片付けなど、小さなことでも自分でできるようにサポートするのがポイント。また、子どもが自己主張をすることを肯定し、受け止めてあげてください。

ただし、行動には制限を設け、危険な行動をした場合には必要に応じて注意することも大切です。
普段から子どもとたくさんコミュニケーションをとり、子どもが自らやりたいと思うことを聞いて、それを実現できるようにサポートしましょう。
親が子どもの自己決定力や自己主張力をサポートすることで、イヤイヤ期を乗り越え、自立心を育むことができます。

イヤイヤ期と脳の関係?

イヤイヤ期は、脳の発達に関連していると考えられています。この時期の脳は、感覚・知覚・認知・言語・情緒の発達に重要な変化が起こっており、子どもたちは自分自身の世界を探求しています。具体的には、イヤイヤ期には、前頭前野と呼ばれる脳の一部分の発達が進み、自分の意見を主張することができるようになるのです。
逆に言えば、子どもがイライラしたり怒ったりしやすいのは、前頭前野が発達する過程で、自己主張や自立心が芽生えてきているのに、自分の意見をはっきりと言い表せないことが原因ということ。
つまり、イヤイヤ期は、脳の発達に伴って起こる自己主張や自立心の現れであり、健全な成長の一部だと考えられます。親としては、子どもたちの自己主張や自立心を尊重しながら、適切な対応を心がけることが大切です。

どうしても「イヤイヤ」が続くと否定的な反応をとってしまいますが、肯定的な反応を心がけることが大切です。例えば、「これは食べたくない」と言われた場合、「じゃあ〇君が好きな〇〇食べよう」と肯定的な提案をすると、機嫌が瞬時によくなることも。余裕がないときはできないことも多いかもしれませんが、一呼吸おいてから対応してみるのもおすすめです。

イヤイヤ期を乗り越えるポイント

スマホで写真や動画を撮っておきましょう

写真や動画に残しておくのがおすすめです。イヤイヤ期は長く感じますが一時のこと。長い目で見ればすぐに終わってしまうので親にとっても貴重な期間です。写真や動画に残しておくことで、その場ではイライラして見えていなかった子どもの可愛らしさが見えたり、あとで見返したときに「あのときは大変だったけれど、今はこんなに成長したんだ」と感じられたりできます。

親が余裕を持って行動しましょう

子育て中は時間に余裕を持つことがとても大切です。時間に余裕があると、子どもたちに対してより冷静に接することができますし、自分自身の気持ちも安定します。また、子どもたちが自分でやりたい!と言い始めたことに対して、親が余裕を持って応じることで、子どもたちの自己肯定感や自己決定能力を育てることができるでしょう。

限りある時間の中でいつまでも子どもたちのペースに合わせているわけにはいきません。そういったときは「あと5分で終わろうね」と、区切りを前もって決めて伝えることが大切です。事前に伝えることで、子どもたちもスムーズに次の行動に移ることができます。

楽しくないものを遊びに変えてみましょう

子どもがご飯や寝るのを嫌がると、親もイライラしてしまいますよね。そんなときは、遊びを取り入れて誘導してみましょう。例えば、綱引きのパントマイムをして引っ張ったり、おもちゃの片付けを競争したりするのも良いでしょう。お母さんが一緒に楽しく遊んでいると、子どもも楽しんで参加してくれます。また、子どもが夢中になっているときに、その遊びをうまく利用して「次は〇〇しようか?」と提案するのもおすすめです。遊びをうまく活用することで、子どもが抵抗することなく次の行動に移れるようになります。

気持ちを言語化してあげましょう

自分の言葉で気持ちを表現できないときに、お母さんが代わりに「悲しかったんだね、抱っこして欲しかったんだね」と代弁してあげることが大切です。代わりに言語化してあげることで、子どもの気持ちに寄り添い、落ち着かせられるでしょう。

また、大泣きからどんどんヒートアップしてしまうときは、泣いている理由が分からなくなってしまっているかもしれません。こういった場合にも「こういうことが辛かったんだね。どうして泣いているか分からないけど、お母さんはいつでもそばにいるよ」と共感してあげると落ち着いていきますよ。

小さなことでもたくさん褒めてあげましょう

子育て中に叱ることは避けられませんが、叱るだけでは子どもの心が傷ついてしまいます。そのため、褒めることも大切です。子どもがやった良いことを見つけ、褒めてあげることで、自尊心を育ててあげましょう。自分でできたことや、お手伝いをしてくれたとき、言葉遣いが良かったときなど、細かなことでも褒めることができます。

叱ってばかりだと、子どもも嫌な気持ちになってしまいますし、お母さん自身も嫌な気持ちになってしまいます。褒めることで、お母さんも子どもも気持ちが明るくなっていくので実践してみてください。
例えば、子どもが自分で靴を履いたときには「すごい!上手に履けたね。」「ありがとう、左右間違わずに履けたね!」など、子どもの行動に合わせた言葉を選んで褒めてあげましょう。子どもの嬉しい顔を見られると、お母さんも嬉しい気持ちになります。褒めることは、子育てを楽しくするためにも大切なことです。

全部一人で抱え込まないようにしましょう

お母さん一人だけで悩みを抱え込んでしまうことはありませんか?周りに助けを求めるのが苦手な人もいると思いますが、この時期は他の人に頼ることも大切です。イヤイヤ期くらいで他の人に頼るなんて…と思ってしまうかもしれませんが、自分だけで抱え込むよりも、積極的に周りの人に甘えてみましょう。

保育園に預けている場合は、保育士さんに相談したり、同じように子育て中のお母さんと話をしたりするだけで、ストレス解消につながるかもしれません。
イヤイヤ期には、子どもの反抗や拒否が多く、お母さん自身もストレスを感じることが多いですが、話すことでストレス発散できたり、気持ちを楽にできたりします。何か悩みがあったら、まずは周囲の人に話をしてみることをおすすめします。

息抜きをしましょう

子育てはとてもやりがいのあることですが、一方で疲れがたまることもあるでしょう。
そういった場合は、子どもと別の時間を作ることがポイントです。例えば、おばあちゃん・おじいちゃんに預けたり、託児所を利用したりして、一人時間は好きなことをして、リフレッシュしましょう。お母さんの心と体が癒されれば子どもへの影響も変わってくるでしょう。子育てに追われて、自分自身が置き去りにされているように感じる場合はすぐに預けてリフレッシュに専念してください。

子育てにおいて、イヤイヤ期は避けて通れないものです。しかし、子どもに対してイライラしてしまうことがあるかもしれません。その際には、子どもの行動を「イヤイヤ期はこういうものだ」と諦めて受け止めることが大切です。
また、子育てにはとても多くのエネルギーが必要です。全てを完璧にこなそうとすると、ストレスがたまってしまい、心身ともに疲れてしまいます。手抜きをしながら子育てを楽しみましょう。
例えば、外食やコンビニ弁当を活用したり、掃除は家族を巻き込んだり、洗濯物は乾燥機を使ったり、少しずつ楽する方法を探してみてください。子育てはとても大変なものですが、手抜きをしながら楽しむことで、ストレスを軽減し、健やかに過ごすことができるでしょう。

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